免疫力を上げるには、次のような方法があります。

●栄養バランスのとれた食生活をする
食事は、免疫力に大きな影響を与えます。炭水化物、タンパク質、脂質の3大栄養素とビタミン、ミネラル、食物繊維など、栄養バランスのとれた食品をしっかりとる事により、免疫力をアップさせ、細菌やウィルスに強い身体を作る事ができます。

●ぐっすり眠る
睡眠時間が不足すると、免疫細胞の活性が低下し、感染症にかかりやすくなります。免疫力を上げるには、質のよい睡眠をとる事が大切です。また、15分から20分の昼寝でも、免疫力を高める効果があります。

●適度な運動をする
日頃から適度な運動をする事により、免疫細胞が活発に働くようになります。特にガン細胞やウィルス感染細胞を撃退する働きのあるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活発化します。
ウォーキングやスイミングなどの有酸素運動が効果的です。

●ストレスを解消する
ストレスは、自律神経に影響を与え、副腎から副腎皮質ステロイドホルモンを多量に放出させます。その結果、NK細胞やT細胞、B細胞、マクロファージなどの働きを抑えてしまい、免疫力を低下させるため、感染症にかかったり発ガンのリスクも高まります。
ストレスがたまったと感じたら、十分な休養を取ったり、気分転換をはかって早めに解消することにより、免疫力を上げることができます。

●笑う
笑うと脳の神経が刺激され、免疫機能活性化ホルモンである神経ペプチドの分泌が促されます。その結果、免疫細胞が活性化し、さまざまな病気を予防したりガンの発生を抑える事ができます。毎日、どんなことでも良いので、笑う機会を増やしましょう。

●身体を冷やさない
体温は、免疫力に大きな影響を与えます。
平均体温が1℃下がると免疫力は約37%下がり、1℃上がると免疫力は約60%活性化すると言われています。常に身体を温かい状態にしておくと、全身の血行も良くなり、代謝活動も活発化し免疫力を上げる事ができます。

●禁煙する
タバコの煙が肺に到達すると、肺の免疫系にある肺胞マクロファージに影響を与え、免疫力を低下させます。その結果、肺ガンのリスクも高くなります。免疫力をアップするには、禁煙するのもひとつの方法です。

●アルコールはほどほどに
過度の飲酒は、免疫力を低下させ、発ガン率を高めたり、呼吸器系の感染症にかかりやすくします。免疫力を高めるために、アルコール類はほどほどにしておきましょう。

●サプリメントの利用
免疫力をアップさせ、さまざまな病気を防ぐために、サプリメントの摂取も有効です。しかし、サプリメントは、ただたくさんの種類を服用すれば良いというわけではなく、過剰症に留意し、自分の体質に合ったものを選ぶことが大切です。