生姜(ショウガ)には、身体を温め、血液の循環を良くする働きがあるため、冷え性(冷え症)の改善にも役立ちます。
生姜は、日本人が昔から薬味や漬物など料理に利用してきましたが、医療用漢方薬の70%に含まれており、生姜の効能が見直されています。
現在わかっている生姜の効能としては、次のようなものがあります。
・身体を温める
・免疫力を高める
・コレステロールを低下させる
・発汗作用がある
・抗菌、解毒作用がある
・消化吸収を助ける作用がある
・めまいを抑える
・咳を鎮める
・うつ症状の改善
・吐き気を抑える
・強心作用がある
このような生姜の効能のもとになっているのは、生姜に含まれる「ジンゲロール」と「ショウガオール」という成分です。「ジンゲロール」は生の生姜に多く含まれており、免疫力をアップしたり抗菌、殺菌作用があるため、風邪のひきはじめなどに有効です。
また、生姜を煮たり焼いたりして熱を加えると「ショウガオール」が増えて来ます。そして冷え性の改善に有効なのが血管を拡張して血行を促すこの「ショウガオール」です。
冷え性改善のための生姜のレシピ
●生姜紅茶
熱い紅茶に適量の生姜をすりおろしたものを入れて、かきまぜます。
飲みづらい時は、黒砂糖かハチミツなどで甘みをつけてください。
生姜と紅茶の両方に身体を温める作用があり、冷え性の改善につながる他、むくみや便秘の改善、ダイエットなどにも良いとされています。
生姜紅茶は、カフェインを含みますので寝る前の飲用は控え、なるべく体温の低い午前中に飲むようにしてください。
●生姜湯
カップにすりおろした生姜を適量入れ、熱いお湯をそそいでかきまぜます。
黒砂糖やハチミツを入れると飲みやすくなります。
身体が温まり、冷え性改善につながる他、風邪のひきはじめにも有効です。
生姜湯は、寝る前に飲んでもOKです。
●生姜の黒糖漬け
生姜を薄切りにし、黒砂糖をまぶすように混ぜ、容器に入れておきます。
1?2日置いておくと、黒砂糖が溶けてきます。ハチミツやオリゴ糖などを一緒に入れておくとトロミガついてきます。
出来上がった生姜の黒糖漬けを何切れかカップに入れ、お湯をそそいで飲みます。紅茶やコーヒーに入れて飲んだり、生姜をそのまま食べてもOKです。
生姜の黒糖漬けは、冷え性や貧血の改善の他、疲労回復にも効果があるとされています。