私たちの身体の中では、健康な人でも毎日4000?6000個ものガン細胞が生まれています。
ガン細胞は、正常な細胞の遺伝子が何らかのきっかけで傷ついたり、突然変異を起こして発生すると言われています。このような遺伝子を傷つける要因としては、タバコや紫外線、化学物質、ストレス、添加物、大気汚染、ウィルスなどが考えられてます。
正常な細胞は、ある期間が過ぎれば死滅し、新しい細胞と入れ替わって行きますが、殆どのガン細胞は死滅する事なく、猛烈なスピードで増殖を繰り返して行きます。これがガンの怖さですが、身体の中でガン細胞が生まれても、誰もがガンになるわけではありません。
そこには免疫細胞の活躍があるからです。免疫力が強く、抗腫瘍作用が働けばガン細胞は弱体化し、自死へと追い込まれ、消滅して行きます。しかし、何らかの影響で免疫力が低下すると、そのスキにガン細胞が増殖を始める危険性を誰もが持っているのです。
私たちがガンにならないためには、常に免疫力を強化しておく必要があるのです。万が一ガンになったとしても、免疫力を強化する事により、ガンを弱体化させる事ができるのです。
ガンと戦う免疫細胞
ガンと戦う免疫細胞は、骨髄で生まれ白血球の中に存在しています。マクロファージ、キラーT細胞、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)、LAK(リンホカイン・アクティエイティブ・キラー)細胞、好中球の5種類の細胞がガンを攻撃する免疫細胞です。
ガン細胞が発生すると、最初にマクロファージがそれに気づき、この情報を司令官であるヘルパーT細胞に伝えます。情報を受けとったヘルパーT細胞は、キラーT細胞にガン細胞への攻撃命令を出し、他の細胞と一緒に攻撃が開始されます。
一方、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)は、攻撃指令がない時でも、いち早くガン細胞を直接攻撃できる特殊な細胞です。他の細胞が攻撃を始めてからも、活発に攻撃を続けるという頼もしい細胞です。
このように免疫細胞の連携がうまく行き、力が強い時はガン細胞は増殖する事はできません。