月経前症候群(PMS)はよく知られている言葉で、生理前に腹痛やイライラ、吐き気等の不快症状が出ることを言います。
一方で、生理前に起こるような体調不良や憂うつやイライラが、生理後半から生理終了後に出てくるのが生理後症候群(月経後症候群)です。生理前症候群(PMS)よりも症状がひどいというケースが多いようです。
生理周期でホルモンバランスが変わるため、女性の体調と生理周期は大きな関係があると言われています。
一般的に体調不良になりやすいと言われている生理前には、2種類の女性ホルモンのうち「プロゲステロン」というホルモンの分泌が活発になります。このプロゲステロンは妊娠出産に備えて体内に栄養や水分を蓄えようとする作用があり、そのためにむくみや疲労感が現れやすくなると言われています。また、代謝が低下し、便秘や血行不良を招いたりと体調不良を起こしやすくなります。
生理後はプロゲステロンの分泌が落ち着く一方で、「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンの分泌が増加します。このエストロゲンによって、一般的には生理前の体調不良がおさまる場合が多いようです。
生理後に体調不良になる原因は、ホルモンバランスの乱れや貧血などが影響しているようです。
生理中は偏食になったり、つい食べ過ぎてしまったりすることもあると言う方も多いのではないでしょうか?生理中の偏った食事がホルモンバランスや体調に影響してしまっている場合もあるそうです。生理後、体調が思わしくない時は、食生活を見直してみましょう。
納豆やお豆腐、豆乳などには、エストロゲンと同じ働きをする大豆イソフラボンが多く含まれています。生理後、エストゲン分泌が不足することで起こりうる体調不良の改善に効果的です。ただし、身体にいいからといって摂りすぎないようにしましょう。
また、貧血の予防には鉄分を多く含む赤身のお肉や魚、レバーなど、緑黄色野菜といった食材を意識して取るようにしましょう。また、身体の冷えが貧血を助長させることもあるので、適度な運動をこころがけ、身体を冷やさない工夫をしましょう。