かゆい箇所をかきむしることで、皮膚の表面にあって皮膚を保護する角質層が、はがされてしまいます。
そうして防御機能が弱まったむきだしの肌は、外部の刺激に対してさらに敏感になるために、かゆみが耐え難いものになってくる悪循環を引き起こすことになるのです。
また爪が汚れた手で強くかきこわしていると、むきだしの皮膚から雑菌が入り、湿疹や化膿による二次感染を引き起こす可能性もあります。
とくに高齢者は若い人に比べ、かきこわしによる炎症も起きやすくなります。
このような理由からも、かゆみの原因が何であろうとも「かゆみが強いときは、かきすぎない(かきこわさない)」ようにすることが大切になります。
「かゆみの原因の多くは、皮膚をかくだけでは解決できない」ことを覚えておきましょう。