トリプトファンはセロトニンや睡眠ホルモンであるメラトニンと言った物質の材料とされ、体内でそれらの物質に合成されるため、トリプトファンが不足すると、不眠症などの睡眠障害を起こしたり、うつ病を起こしたりする可能性があります。逆にしっかり取ることができれば、メラトニンが分泌され、眠りの質が上がり、不眠の解消なども期待できるのです。
メラトニンの生成には太陽などの光が密接な関わりがあり、2500ルクス以上の光(太陽光、または人工的な強い光)を浴びると脳内で生成され、およそ14時間後に分泌されます。
メラトニンが分泌されると、体温・脈拍・血圧を下げ、眠気を誘発します。
つまり、メラトニンは『朝目覚めてから太陽光を浴び、夜になると自然と眠くなる』という人間の自然な生活サイクルを作っているのです。この自然な生活サイクルが崩れ(夜更かしなど)、セロトニンが不足すると、メラトニンがうまく生成できなくなり、不眠症などを引き起こす原因となります。セロトニンとメラトニンはぐっすり眠るために必要ですので、その材料となるトリプトファンを摂取する事は非常に大切です。