低気圧や台風の接近など、天候の変化によって片頭痛が起きることは昔からよく知られています。しかし、なぜ低気圧によって頭痛が起きるのかという原因は特定されていないのが現状ですが、次のような原因説が知られています。
気圧の変化が原因!?
ひとつの説としては、低気圧による「気圧の変化」が頭痛の原因になるという考え方があります。低気圧による大気圧の低下で、血管が膨張して頭の神経を圧迫することで頭痛が起きるという考え方です。
刺激を受けた脳の神経は血管を広げる物質を放出するので、血管の周りには炎症が起こってきます。そうなると、さらに血管が広がり、ますます周りの神経が刺激されます。この刺激が大脳に伝わって起こる痛みが頭痛というわけです。
自律神経が原因!?
低気圧で気圧が下がると、自律神経のバランスが乱れて頭痛になるとする説もあります。
頭痛以外にも低気圧になると、だるくなったり、眠けや意欲がでなかったりというのは、耳の奥にある内耳という器官が気圧の低下をキャッチして「副交感神経」という休息モードの自律神経を優位にするためです。自律神経のバランスが崩れて、副交感神経が過剰に優位になると、血管が大きく拡張して片頭痛が起こることがあります。
普段、ストレス過多で交感神経を過剰に働かせている人が、休日にリラックスしたことで強く副交感神経が働いて片頭痛が起きるのも同じ理由と考えられます。
次に片頭痛の治し方のポイントについてみていきましょう。