もやしのイメージというと、安いかさ増し食材、栄養もあまり無さそうなどのイメージを持つ方が多いかと思います。
そんなもやしですが、確かにずば抜けて栄養価が高い食材ではありません。
がしかし、全体の約95%が水分で100gのカロリーが14kcalと非常に低カロリーな食材、かつ様々な料理に加えやすい食材でもあります。カロリーを抑えつつ栄養バランスをより良くするという意味でもやしは有用と考えられます。
味自体も非常に淡白で食べやすい野菜ですし、『消化酵素アミラーゼ』を含んでいるため胃腸機能の改善・食欲不振の改善などにも役立ちます。印象としては白菜などに近いと言えるでしょう。
さらに、もやしには消化を助けてくれる消化酵素アミラーゼに加え、ビタミンB1・ビタミンB2・アスパラギン酸など代謝に関わる栄養成分を含んでいます。代謝が上がるということはそれだけ摂取した栄養素がエネルギーとして転換され、疲労回復にも役立つと考えられています。
その他にも、もやしには不足すると精神的な不調を引き起こすと言われているカルシウに加えて、ストレス緩和や精神安定に役立つGABA(ギャバ:γ-アミノ酪酸)が含まれており、近年抗ストレス食材としても注目されています。ストレスや活性酸素対策として役立つビタミンCも含まれていますので、精神・肉体両方のストレスや疲労を緩和させる働きが期待出来るでしょう。
また、もやしは100g中にカリウム69mgと食物繊維1.3gを含んでいます。どちらの含有量も特に豊富というわけではありませんので、もやしをたくさん食べるようにすると良いというわけではありませんが、いつものレシピにもやしを加えたり、茹でる・蒸したもやしを献立に一品加えることで便秘やむくみの予防・改善に役立ちます。
ただしもやしの食物繊維は不溶性食物繊維が多いため、便秘と下痢を繰り返すタイプの方や、水分が足りずに便がカチカチになってしまう方は注意が必要です。便が硬い方は水分補給を小まめに行うようにすると良いでしょう。
カリウムは体内の塩分濃度を調節する働きからむくみの解消だけではなく高血圧予防に、食物繊維はコレステロール値を抑える働きなども期待出来ます。もやしを食事に取り入れることは生活習慣病の予防としても役立つと言えるでしょう。
お財布に優しく、食生活改善や健康維持にと体にも優しいもやし。
さっそく夕食のおともに(^^)