おならは日常的に誰もが出しています。量の大小はありますが、大人であれば1日に500ml以上のおならを数回から数十回に分けてしています。
おならのほとんどは口から飲み込んだ空気から出来ていますが、腸で食べ物を分解する時に発生するガスが10%、血液の中に溶け込んでいるガスが腸に染み出たものが20%ほど混じっています。
このガスには様々な成分が混じっていて、NASAの研究によると、何と約400種類ものガスが含まれているそう。主成分は窒素や酸素、二酸化炭素などの空気中の物質ですが、臭いの元となるのは少量でも腐敗臭のする酪酸や硫化水素、二酸化硫黄などです。
おならが止まらなくなるのは腸内にこれらのガスが溜まりやすくなっているから。
その原因としては、便でフタをしてしまう状態になる便秘や体調不良で交感神経の働きが悪くなってしまうなどのネガティブな要因の他、野菜中心の食生活による食物繊維の大量摂取などの健康的でポジティブな要因もあります。
したがって、おならが止まらないからと言って、必ずしも不健康という訳では無いのです。