リンパ系の役割は、「お風呂の浴槽の再循環システム」に例えられます。

 

心臓というポンプから、給水管(動脈)を経て、浴槽(皮下組織)に流れ込んだお湯 は、入浴に
使われた後、そのほとんどは排水管(静脈)によって排水されます。

でも、この時、お湯が浴槽から溢れそうになると、溢れないように「補助的な排水 管」が働いて、
水面からお湯が溢れないようにしてくれます。

この、補助的な排水管の役目が、「リンパ管」なのです。

また、湯垢が湯船に浮いていた場合、排水管(静脈)のフィルターは細かすぎて通ら ないため、
補助的な排水管(リンパ管)が処理をします。

ここで例えられた「溢れそうになった水」は、「むくみ」のことであり、「湯垢」 は、「脂肪、細菌、ガン細胞」
などのことです。

この例えが示しているのは、リンパ系の本来の機能、存在意義というのは、身体の環 境を常に一定の
良い状態に維持すべく、調整役として働くことだということです。

リンパ系の働きは、免疫機能が有名ですが、実は、体内の水分、老廃物などの排出 (むくみ、脂肪の
処理)に大きな役割を果たしており、とても重大な働きをしている のです。