リンパの働きには、大きく分けて2つあります。

 

〔免疫〕

リンパには、細菌などを退治し、体を病気から守る働きがあります。
リンパ節がフィルタの役割を果たし、老廃物や細菌を濾し取って、全身に細菌が回って、風邪をひいたり、
病気にならないようにしています。

また、リンパ球は一度戦った細菌やウイルスの性質を記憶しており、同じ病原菌が再び侵入したときに、
抗体を産出して身体を守る生体防御の能力を持っています。

リンパ球は寿命がくれば死滅しますが、この記憶は新しく作られるリンパ球にも引き継がれます。

[排泄(老廃物運搬)]
老廃物は、通常は静脈に取り込まれて心臓まで戻ってきますが、静脈に入りきらない
あふれた分の老廃物はリンパ管に流れ込み、リンパ液となります。

つまり、リンパは、静脈では回収しきれない老廃物を回収するシステムと言うことができます。

静脈を渋滞している道路に例えると、リンパは、渋滞の抜け道のようなものです。