枕調整法2: 横向きで鏡を見ながら

横向き寝
健康な人でも寝返りは、一晩に30回ほどしています

「寝返りのしやすい枕が良い枕」 というコンセプトで、独自の枕調整法を行っているのが、整形外科医の山田朱織先生です。

寝返りは、同じ場所が身体の下になり続けないようするために行われます。ですから寝返りしにくいと、眠りが浅くなり、身体の疲労も残ってしまいます。簡単に寝返りができるかどうかは、敷き布団やマットレスの硬さも関係しますが、枕の高さも重要なのです。

実際に枕を調整するには、まず横向きに寝ます。そのときに、顔の中心線と胸の中心線が一直線になって、しかも水平面と平行になれば、それが理想的な高さの枕です。枕は、中央部も両サイドも同じ高さにして、スムーズに寝返りが行えるようにします。

この枕をして仰向けでレントゲンを撮ると、首の骨が水平面に対して約15度の角度になっているのがポイントです。理想的な高さの枕を使うと、肩こりや頭痛、首の痛みが軽くなるだけでなく、頚椎の中にある神経の通り道が広がっていることが、MRI 検査で実証されています。

枕は、人生の3分の1をともに過ごす睡眠の友です。流行や人の勧めに惑わされず、本当に自分に合ったものを探し出したいものです。