レーザー治療の注意点

アレルギー性鼻炎の場合や、花粉症の症状がひどい時の対策として、鼻の中の粘膜をレーザーで焼くという方法があるのをご存知の方も多いと思います。花粉症で最もつらいのは、くしゃみや鼻水、鼻づまりなど鼻に関する症状です。通常は内服薬や点鼻薬などを用いて対症療法を行ないますが、このような方法ではどうしても症状が改善しない場合や、あまり薬には頼りたくないというような場合にはレーザーなどを用いた手術による対策が有効です。

レーザー治療と言っても、最近ではレーザー以外のものを使う方法も開発されています。代表的なものとしてはアルゴンプラズマ療法、ハーモニックスカルペル療法などといった療法です。またこれらの療法ではいずれも鼻の中の「下鼻甲介粘膜」と呼ばれる部分を熱などで凝固させたり、変性させるものですが、これら以外にも、下鼻甲介粘膜および下鼻甲骨を切除してしまうという方法もあります。

レーザー治療は最近では技術が改良されて、入院する必要がなく、通院でも施術を受けることが可能となっています。レーザー治療を受ける前には、血液テストを始めとするいくつかの予備診察が必要ですが、レーザーを照射する施術そのものはそれほど時間もかからず、痛みもほとんどありません。

花粉症対策として人気が高まりつつあるレーザー治療ですが、費用も思いの外低額（10000円程度）で済むというのも人気の理由の１つとなっているようです。これはレーザー治療に保険が使えることによるものです。ただし一部の治療では保険の適用外となることもありますので、事前の確認が必要です。また術後は3回ほど通院して経過を見ます。なおレーザー治療は必ずしも100％有効というわけではなく、約6割程度の人に対して効果があると言われています。逆に言えばせっかく治療を受けても約4割の人には効果が無いということになりますから、レーザー治療を受ける際にはそうしたリスクも考えておく必要があります。治療の効果は通常で半年から1年程度は持続しますが、中には2年以上に渡って効果が続くような人もいるようです。