冷え症って病気?

西洋医学上の定義は「体のほかの部分はまったく冷えを感じないような温度でも、手、足、腰、背中、ひざなど特定の部位のみがとくに冷たく感じるもの」で、検査をしてもとくに異常が認められない場合をいいます。病気とみなされないため、「体質だからとあきらめている人も多いようですが、冷えに伴って頭痛やめまい、立ちくらみ、肩こり、腹痛、食欲不振、肥満、膀胱(ぼうこう)炎、むくみ、便秘、下痢、生理痛などを引き起こす場合も少なくありません。

なぜ冷え性は女性に多いの?
ホルモンのバランスが崩れやすい。

生理や排卵などの周期があり、ホルモンの分泌は複雑に変化しています。ホルモンと自律神経はお互いに影響しあっているので、自律神経もバランスを崩しやすいのです。

女性は熱を作り出す筋肉が少ない

女性の体は男性よりも筋肉量が少なく脂肪の割合が多いのが特徴です。
男性の標準体脂肪率は約13%~23%
女性の標準体脂肪率は約17%~27%
体温の約4割は筋肉を使うことにより発生するといわれていますが、筋肉量の少ない女性は熱の生産量も少なく冷えやすいのです。

低血圧や貧血なども原因になっています。

体の熱は心臓から送り出された血液が体中に循環することによっても得られますが。女性の下腹部には子宮や卵巣などの臓器があるため構造が複雑で、血液が滞りがちになります。とくに低血圧の人は心臓のポンプの力が弱ので、末端にまでなかなか行きとどきにくくなっています。また貧血になると新陳代謝が衰えてうまく熱を作ることが出来なくなってしまいます。

冷え症によい食べ物は?

東洋医学では「すべての食べ物には陰と陽がある」と考え、体を内側から冷やす陰性の食べ物(寒涼食)と、体を内側から温める陽性の食べ物(温熱食)に分類されます。冷え症の人はできるだけ寒涼食を避け、温熱食を摂ることが大切です。とはいえ、寒涼食をまったく食べないことは無理ですし、タンパク質の豊富な牛乳や豆腐、ミネラルを多く含む海藻類などは健康には欠かせない食品です。そこで、寒涼食は温熱食と一緒に食べるようにします。寒涼食を鍋物や煮込み料理のようにアツアツにして食べたり、温熱食のこしょうやさんしょう、わさび、酒や酢などで調理するのもおすすめです。白砂糖は寒涼食なので、ケーキやチョコレートなど甘いものの食べ過ぎには注意しましょう。

体を冷やす食べ物 体を温める食べ物
体を冷やす食べ物 野菜 トマト、きゅうり、なす、だいこん、レタス、セロリ、白菜、れんこん、ごぼう、アスパラガス、たけのこ、アロエ、チンゲン菜 体を温める食べ物 野菜 にんじん、ねぎ、かぼちゃ、にんにく、らっきょう、たまねぎ、しそ、しょうが、とうがらし、ピーマン
体を冷やす食べ物 果物 スイカ、なし、みかん、バナナ、パパイヤ、メロン、イチゴ、マンゴー、キーウィ、ゆず 体を温める食べ物 果物 もも、りんご、あんず、なつめ、さくらんぼ、うめ
体を冷やす食べ物 豆・穀物 枝豆、豆腐、大麦、小麦 体を温める食べ物 種実・穀類 くり、ゴマ、クルミ、もち米
体を冷やす食べ物 肉類 馬肉、鴨肉 体を温める食べ物 肉類 牛肉、鶏肉、羊肉
体を冷やす食べ物 魚介類 カニ、クラゲ、アワビ、カキ、アサリ、シジミ 体を温める食べ物 魚介類 イワシ、サンマ、サケ、エビ、ナマコ
体を冷やす食べ物 海藻類 のり、ひじき、昆布 体を温める食べ物 その他 チーズ、みそ、わさび、酢、さんしょう、こしょう
牛乳、ジュース、緑茶、ビール